前世療法
ブライアン・L. ワイス (著)
(本文より)
知恵はごくゆっくりとしか身につかない。
なぜならば短期間で簡単に得られる知的な知識が感覚的あるいは潜在意識のレベルでの知識へと変えられなければならないからだ。
一度この変化が起こればこの知識は永遠のものとして刻み込まれる。
この変化のためには、触媒として行動が必要である。行動がなければ単なる言葉だけの知識は枯れて色あせてゆく。
実際に応用されなければ理論的知識は何の役にも立たない。
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本を読むと、なんらかの知識が入ってきて『へーーーー』と感心することがある。
たいていの場合、その知識はあっという間に忘却の彼方へ抜けていく。
けれども、その知識と自分の経験がリンクされるとき、それはそれは心に響き、物事を頭ではなく体全体で理解したような感覚を味わう。
戦争に行ったことがない私は戦争という言葉は知っているけれど、普段は戦争の恐ろしさについては忘れている。けれども、戦争を経験した人は、戦争がどんなに恐ろしく残酷で、非人道的なものか、体全体で覚えており、そう簡単には忘れられないだろう。それはまさに知識(言葉)と経験が結びついたからこそ残っていくものなのだ。
これは悲しい例だけども、こういう経験は人生の糧となり、力となる。
こういう感覚を味わうために本を読んでいます。